コードバンとヌメ革は好相性!
コードバン&ベジタブルタンニンレザー
コードバンとヌメ革の相性は抜群。
その美しいツヤから「革の宝石」とも呼ばれるコードバンと、
昔ながらのタンニンなめしで「革の中の革」とも言われるヌメ革。
どちらも革好きに人気の素材で、適切なレザーケアを施すことで
長く使えて味わいが増すという共通点を持ちます。
その反面、磨いた表面がとても傷つきやすいコードバンも、
ナチュラルな仕上げであるために日焼けやしみになりやすいヌメ革も、
扱いに細心の注意が必要です。
革について
コードバンCordovan
強く美しい光沢感があり
牛革の3〜5倍の繊維密度をもつ
高強度の馬革
原皮となるのは、馬の臀部の革です。馬の臀部には、繊維が緻密で丈夫な厚さ1~2mm弱の「コードバン層」と呼ばれる硬い層があり、革の床面(裏側)から少しずつ削りだして「コードバン層」を露出させます。タンニンなめしを施した上で、「グレージング」という革の表面をガラスで磨き上げる工程で、強い光沢を持つように仕上げたものがこの素材です。一枚一枚丁寧に磨き上げて仕上げられたコードバンは「革の宝石」にも例えられる美しさを誇ります。
薄くて軽く、強度の高い美しい素材なので、手入れを行えば長く使い続けることができ、上質なものを長く使いたい人におすすめの素材です。
ベジタブルタンニンレザーVegetable tanning leather
ナチュラルな仕上げが特徴
植物のシブでなめしたヌメ革
ベジタブルタンニンレザーとは、その名の通り植物の汁などから抽出した「渋(しぶ/タンニン)」でなめした革のこと。いわゆる”革らしい”ナチュラルな仕上げが特徴で、もともと皮についていたシワや血管、毛穴などの痕跡が残っているのも天然素材ならではの醍醐味として愛されています。
繊維が締まっているので大変丈夫で、使いはじめは少し固いと感じます。しかし、使い込むほどに繊維がほぐれて馴染み、柔らかくなっていきます。くわえて、日光や熱、ケアオイルや手の脂が染み込んでいき、表面が自然と摩擦で磨かれることで「飴色」に経年変化していくさまは、レザーファンを魅了してやみません。適切なケアをすることで自分だけの経年変化を楽しむことができ、愛着が生まれる素材です。