漆特有の色彩・風合い
グラデーションを楽しむ
01皮革に漆塗りを施す
工房独自の技術
URUSHIは木曽漆器(しっき)で有名な長野県木曽平沢の塗師が、天然漆を一つ一つ手塗りした革を使用した、グラデーションが美しい革小物シリーズです。
漆と言えば、食器や紙・木材など、硬い素材に塗られ、柔らかいものに塗ると硬化し割れてしまうイメージがありますが、長野県木曽平沢で工房を構える「未空うるし工芸」が立ち上げたブランド「jaCHRO(ジャックロ)」では、特殊な方法で漆塗りをレザーに加工する独自技術を開発。
この技術によって、一般的な染料では表現しきれない、漆特有の色彩や風合い、深みのあるグラデーションといったURUSHIならではのこだわりを形にしています。
02塗師が天然漆を手塗り、
個性的なグラデーション
URUSHIは職人が本漆(※1)を一つ一つ手作業でヌメ革に塗りこんでいるため、全ての商品の色を統一することが難しく、さらに経年で色が変化するため、商品一つ一つが個性を持ち、二つとして同じものがありません。また、漆にはラッカー等の混ぜ物は使用しておらず、漆原液の特性を知っている職人だからこそ成せる技術で加工を行っています。
(※1)本漆:漆の木の樹液だけを使用したもの
03革と漆
異なる素材の経年変化は
唯一無二
革も漆も、それぞれ経年変化を味わうことができる素材です。下地となる上質なヌメ革は濃い飴色へと変化し、漆は空気や紫外線に触れて経年変化が生まれ、時間の経過とともに色が鮮やかに冴えてゆきます。
実際に加工直後は黒とのグラデーションがはっきりと表れていませんが、数日経過すると色が鮮やかに冴えてくるのがおわかりいただけると思います。
時とともに深まるヌメ革の飴色と漆の鮮やかな冴えによって、より味わい深くなっていくグラデーションが、URUSHIならではの魅力。使用の環境やスタイルが色濃く影響し、唯一無二の表情をお楽しみいただけます。
04内革にはフランス原産の
ショルダー革を使用
URUSHIの内側には最高級とされるフランス原産のショルダー部位の原皮を、ベルギー唯一のタンナーで鞣した革(牛革)を使用しています。ショルダーの特徴でもあるトラ(シワ模様)を活かすように仕上げており、その模様は自然なもので、一枚一枚、または場所によっても違いがある味わい深い素材です。
きめ細やかで、つややかに仕上げられたこの革は、生産過程での多加脂により、使い込んでいくことで深い味わいとツヤが楽しめます。
長野県塩尻市木曽平沢に工房を構える「未空(みそら)うるし工芸」が
立ち上げたブランド「jaCHRO(ジャックロ)」。
海外では漆器がJAPANと呼ばれており、
漆塗りは日本の伝統工芸として広く知られています。
「jaCHRO」は漆塗りの伝統技術を活かし、
現代において特殊な方法で様々な素材と漆塗りを融合させ、
新しい漆塗り商品を世に生み出しています。